基本情報・ご紹介
製品タグ | BGVあり / 廉価版あり |
タイトル | 巨乳ファンタジー外伝2after-オスタシアの野望- |
ブランド | Waffle |
発売日 | 2016/9/23 |
ジャンル | AVG |
原画 | 鏡裕之 |
シナリオ | Q-Gaku / 深泥正 / 春夏冬エ |
作品傾向 | 戦記・バトル / ファンタジー |
**ご紹介**
2016年9月に”Waffle“から発売された『巨乳ファンタジー外伝2 after』。本作は『巨乳ファンタジー』→『巨乳ファンタジー外伝』→『巨乳ファンタジー外伝2』→本作と続く主人公’リュート’シリーズの作品です。『巨乳ファンタジーシリーズ』はナンバリングが複雑で『巨乳ファンタジー2』等とは物語の軸が違うので注意。廉価版も発売されています。
前作『巨乳ファンタジー外伝2』では「リュート最後の物語」と謳ってありながらのアフターストーリーがリリースされました。内容はファンディスク程度の小さい規模に留まってしまったのではと率直な感想になります。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル バランス型(シナリオ・エロ)
ジャンル係数 25:20:20:25:10
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
10/20 | 12.5/25 |
キャラ | 14/20 | 14/20 |
ビジュアル | 14/20 | 14/20 |
エロ | 14/20 | 17.5/25 |
演出 システム等 |
14/20 | 7/10 |
総評
**総評点** 65点
シナリオ・テキスト
前作『巨乳ファンタジー外伝2』の3年後の世界を描く、主人公’リュート’シリーズ最後のお話です。大陸の王となった’リュート’に対し、雪辱を晴らしたい隣国オスタニア王と教皇’ウルスス1世’が結託、外交・宗教観的争いをモチーフにした内容です。
シリーズ同じくして’リュート’の外交的手腕が読めるシナリオ。サービスシーンの豊富さと両方楽しめるシナリオ配分です。序盤からエロあり。大陸の王である主人公をどう引きずりおろそうとするのか。’リュート’は彼らの謀略を迎え撃つことが出来るのか―――。といった梗概になります。
‘リュート’シリーズ一発目『巨乳ファンタジー』の公式ジャンル「成り上がり」感は息を潜め、既に大陸の王となった主人公に敵小国のちょっかい掛けは、消化試合感が拭えません。前作と比べると物語の規模は小さく、サブタイのアフターがついてるようにFD向けです。
格下の敵キャラは高慢ちきな無能。魅力は皆無の噛ませ犬です。味方側キャラクターは主人公に全肯定ほどの信者レベルで一枚岩。見た目とは裏腹に思慮深いと前作からくどく描写しており冗長に感じます。
展開の仕方からしても目新しいものはなく、敵方は歯ごたえなし。ワクワク感はありません。テコ入れは新キャラ一人追加程度で、場面転換はコロコロとテンポはよろしいですがシナリオの楽しさはかなり薄い印象に終わりました。
些細な点では、モブキャラクターのギャグも慣例化され、もともと面白くないボケが前作から何度も描写。コメディを入れてテンポに変化をつけたい意図は汲めますが、代わり映えのないギャグほど(しかもモブキャラの)苦痛なものはありません。
ドジッったような天然行動がなぜか好転してしまう場面が『巨乳ファンタジーシリーズ』はよく見受けられます。フィクションの外連味であるとは理解しているものの、多用はどうしてもご都合主義と捉えられやすく、結論パターン化は飽きました。
キャラ
メインヒロインは新たに’イリーナ’を加え、前作からのヒロイン’シャムシェル’・’アイシス’・’ネリス’の計4人になります。『巨乳ファンタジー外伝2』でのヒロイン‘ロザリン’・’エストリア’。また古株の’グラディス’等彼女らは妊娠という形で物語には一切登場いたしません。
新ヒロイン’イリーナ’は司教を務める生真面目なシスター。’リュート’の想いを寄せるキッカケも過去ヒロインと類似しており安直。テコ入れにしては弱い印象を受けます。
ビジュアル
基本ビジュアル枚数は40枚。’シャムシェル’5枚、’アイシス’6枚、’ネリス’8枚、’イリーナ’10枚、ハーレム系11枚の内訳です。初版の定価ミドルプライスの割には少々割高感。すべてHCGではあります。
エロ/演出等
回想Hシーンの総数は全21シーン。’シャムシェル’3シーン、’アイシス’4シーン、’ネリス’5シーン、’イリーナ’5シーン、ハーレム系4シーンの構成です。
特徴としてはシリーズ続く巨乳への拘り。摘まんだり揉んだり吸ったり引っ張ったり。構図は胸をセンターに捉えたCGデザインが大半を占めます。
気なる点はマンネリ化。構図は違いますがシチュエーションは一切代わり映えがありません。既存ヒロインも’シャムシェル’・’アイシス’は本作で4度目の登場。ネリスは3度目で、特殊シチュの主人公分身の複数プレイも既出。コスチュームも同様です。目新しいといえば新ヒロインの追加の一点のみで、前作ヒロイン’ロザリン’・’エストリア’等が出ていればな、と個人的感想になります。
総括
前作『巨乳ファンタジー外伝2』で語られなかった隣国とのアフターストーリーですが、前作からの勢いを感じることはできず冗長気味。FDといえばぼちぼち納得できますが、続編といわれると不満の残るシナリオでした。
実用性に関してもマンネリです。巨乳に拘ったコンセプトは良いとしても、代わり映えのないサービスイベントは、構図が変わった程度なので一工夫欲しい。テコ入れとして新ヒロイン1キャラ追加程度では乏しいように思います。
物語がアフターストーリーであることから前提条件は前作プレイ済みになります。飽きが来ないための工夫・テコ入れが弱い印象を受け、ならキャラゲーのFDのようにイチャラブに徹した方がまだ救いがあったのではないかと少々厳しめの感想になりました。
「巨乳」に拘りのある作品