基本情報・ご紹介
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タイトル | ゆまほろめ~時を停めた館で明日を探す迷子たち~ |
ブランド | Lump of Sugar |
発売日 | 2022/6/24 |
ジャンル | 明日へ歩き出すためのADV |
原画 | 萌木原ふみたけ |
企画/シナリオ | 中島大河 |
作品傾向 | 感動 / 成長譚 |
**ご紹介**
2022年6月24日”Lump of Sugar”から発売の『ゆまほろめ~時を停めた館で明日を探す迷子たち~』。本作公表のジャンルは「明日へ歩き出すためのADV」です。シナリオ性が窺える内容ですが、個人的には”萌木原ふみたけ”氏のキャラデザに惹かれ購入した作品です。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル バランス型(シナリオ・キャラ)
ジャンル係数 25:25:20:20:10
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
9/20 | 11.25/25 |
キャラ | 14/20 | 17.5/25 |
ビジュアル | 14/20 | 14/20 |
エロ | 13/20 | 13/20 |
演出 システム等 |
13/20 | 6.5/10 |
総評
**総評点** 62.25点
シナリオ・テキスト
目が覚めると全く見覚えのない場所にいた主人公。そこで出会った獣ミミ少女’ミーナ’によると、どうやら「時を停めた館」に迷い込んだらしい。廊下がどこまでも続くかと思ったら突如扉が出てきたり、いつの間にか消えたり。太陽がまぶしく、風が吹いてるまるで外のような部屋があったりの不思議な館。
そんな不思議な館で幼い頃よく遊んでいた幼馴染3人と再会する。かつてお転婆だった’岩沼鈴’はどうしてか気弱で臆病。昔から真面目な性格の’川崎純麗’はどこか焦燥感に駆られおり。剽軽な感じの’柴田奏子’はあまり館から出たがらない。
館の中で出会った少女’ミーナ’は「出口はあるけど、今の皆にはみつけられない。それより外の時間は止まってるし、みんなで一緒に遊ぼうよ。」その意図を果たして。主人公は果たしてこの館から脱出することが出来るのか―――
物語の中心は’ミーナ’のシナリオゲー寄りな内容で、他3ヒロイン攻略後進行可能なこの’ミーナ’√が真相編になります。プレイ時間は20時間のテキスト量とぼちぼちでした。
本作のサブタイトルが「~時を停めた館で明日を探す迷子たち~」。公式ジャンルは「明日へ歩き出すためのADV」。舞台背景は心象風景。以上のことから現実世界に何かしら問題を抱えたヒロインたちが、この「時を停めた館」で主人公がトラウマを解消するのではと安易に予想できるオチですが、それ以上のオチを用意できなかった作品でした。
テキストの大半は館散策に費やされており、徐々にヒロインたちと親睦を深めるうちに都合よく心象世界が現れたり、はたまた何に関係あるのか全く分からない海の部屋が出てきて箸休めに海水浴したりと、ご都合主義感が拭えません。
大半に割かれた館探索も不思議空間で、扉が出たり出てこなかったり。思い出深い景色の部屋が出てきてやっと物語が進みます。これを3ヒロイン同じセオリーでヒロインの抱える問題が違うだけで変化に乏しく感じました。
キャラゲーの各√同じような流れを踏襲する作品は幾つもありますが、「時を停めた館」の舞台背景に窮屈さと似たようなセオリー、序中盤のダレた探索描写が相まってテンポ悪く、ひと工夫が欲しくなる感想になります。
キャラ
ケモ耳幼女の’ミーナ’は、背伸びしたロリっこが印象のヒロインです。見た目らしい幼げな性格をみせつつも、それとは反した大人びたややお姉さん目線の言動もすることがあります。
黒髪お下げの’川崎純麗’は、生き急いでそうな生真面目なヒロイン。言葉を変えると何かと口を挟んでくる委員長系キャラといえば伝わるでしょうか。目を覚ませば見知らぬ世界。慌てふためくことは至極当然ですが、口うるさいと捉えられがち。個人的には嫌いではありませんが。
茶髪ミディアム巨乳の’岩沼鈴’はおどおどとした物腰の柔らかい従順なヒロイン。以前は活発のお転婆娘であったが今は見る影もなし。本作ではこの大人しい感じで主人公に接します。
青髪ロングの’柴田奏子’は飄々とした掴みどころのない性格のキャラクター。腐れ縁的・同性的な仲の良さを感じる明るい性格をしています。おちゃらけてる感じがしますがその態度に裏がありそうでもあるヒロインです。
ビジュアル/エロ
各ヒロインのイベントCGは17枚、うちHCG9枚が内訳です。ヒロインイベント68枚+その他5枚+SD6枚の計79枚がビジュアル内容。フルプライス作品としては若干の少量です。
Hイベントは各ヒロイン5シーン9HCG。1イベント1HCGが1つ。他4イベントは2HCG実用性。シーンの質はキャラゲー並の可もなく不可もなくでした。演出/システムについてはキャラモード(立ち絵鑑賞)がある程度になります。
総括
一言で表すなら、シナリオゲーになり損ねた中途半端なキャラゲーといった感じです。「時を停めた館」という特異な物語を舞台とした真相・オチが弱い。また中盤の館探索も中弛み。序盤の不思議空間に閉じ込められた境遇は掴みとして悪くありませんでしたが、それ以降のシナリオの良点は特にありません。
ヒロインたちの抱える問題を主人公が解決するオーソドックスな内容。ある程度のフィクション作品を漁った方には物足りなさが残るのではないかと思います。
原画萌木原ふみたけ氏
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