基本情報・ご紹介
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タイトル | 我が姫君に栄冠を |
ブランド | みなとそふと |
発売日 | 2021/3/26 |
ジャンル | ファンタジーADV |
原画 | wagi |
企画/シナリオ | タカヒロ |
作品傾向 | 学園もの / コメディ / 戦記・バトル / ファンタジー 冒険 / 魔法もの / 恋愛 |
**ご紹介**
”タカヒロ“氏×”wagi“氏の待望の完全新作が”みなとそふと“から2021年3月26日に発売されました『我が姫君に栄冠を』。本作は”みなとそふと“初のファンタジー世界を舞台にした明るく楽しく、そしてヒロイン可愛い作品でした。ユニークキャラは総勢70体以上。モブを含めると優に100を超え、全てCVありで、キャストの豪華さは業界一。魅力的なキャラクターの多い本作は『マジ恋』を踏襲し、全体的にクオリティが高いです。
明るい雰囲気の、キャラ多数作品ですが、シナリオは一本道かつファンタジー世界を楽しめる内容なのでシナリオ型として採点。2021年の作品で上位に食い込んでくるであろうと予想しております。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル バランス型(シナリオ・キャラ)
ジャンル係数 25:25:20:20:10
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
25/20 | 25/25 |
キャラ | 35/20 | 25/25 |
ビジュアル | 25/20 | 20/20 |
エロ | 14/20 | 14/20 |
演出 システム等 |
20/20 | 10/10 |
総評
**総評点** 94点
総評点90点以上
シナリオ・テキスト20点以上 / キャラ20点以上
ビジュアル20点以上 / 演出・システム等20点以上
シナリオ・テキスト
キャラを魅力的に描く才も素晴らしい”タカヒロ“氏ですが、本作はファンタジー作品ということもあり魔法あり、そして技名など中二心をくすぐる冒頭でした。ダンディな男キャラと義理の妹キャラ、そして主人公との会話がその冒頭です。少しの掛け合いでキャラ性が一発で掴め、しかも魅力的。天眷(魔法)などのバトルエフェクトも怠ることのない、ものの5分で素晴らしい作品だと確信した序盤でした。
辺境育ちの主人公’シャオン’が見聞を広めるべく旅する、ファンタジー世界が舞台の物語です。異能力「天眷」と、エルフや魔物など異種族が混在。現代ファンタジーではなく、架空ファンタジーで、基本明るい雰囲気はブランド色遵守でした。
キャラの掛け合いが楽しい”みなとブランド“の作品は基本コメディですが、幅の広さは本作も窺えました。バトルのアツさや、ちょっとした感動。登場キャラクターの可愛さは勿論、冒険への期待など、色々な感情を本作でも揺さ振ってきます。
テキストの特徴は、とにかく「テンポが速い」です。「テンポが良い」とは、他作品でも言われたりすることですが、主観的なものではなく、客観的に「テンポが速い」と断言できるほど。その速さが個人的には好印象。全体的に冗長にならないで、読み易さは素晴らしいと感じました。
そのテンポの速さに、状況説明などト書きを極力排し、キャラクターの会話と画面演出だけでADVゲームを成立させようと工夫しています。このようにアニメ的に作ることにより、ADV作品ながら「文字を読む」という動作を排斥。ユーザーも疲れることなく読み進めれることかと思います。
序盤で3ルートに大きく枝分かれするシナリオ構成で、『わがひめ』の世界観を3度楽しめたのも、個人的には好きになれました。地理名など固有名詞が多いところはユーザーに配慮。ノア√→エリン√→クロエ√と世界観に慣れれるようシナリオ攻略順は固定です。
心を抉るような感動ではありませんが、ブランド色を守った内容。明るく楽しいを基軸にした喜怒哀楽。圧倒的エフェクト数と”タカヒロ“氏のファンタジー世界。そして亜人系を含む可愛い強っ娘ヒロインと、読み終えてしまった物寂しさが残るので、個人的には作品に没入でき、非常に満足したシナリオでした。
キャラ
登場するキャラクターは100体以上、立ち絵はシルエットのみも含みますが全てあり、CVも全キャラあります。スタッフロールでは100名程の声優名も確認したので、数で言えば異常な数の多さです。豪華声優を起用するところも”みなとそふと“の強さで、その登用も踏襲しており、アニメでも早々に味わえない絡みとなっております。
主人公’シャオン’は田舎暮らしだったこともあり、少々陽気かつ鈍感。セリフも主人公を除く会話が目立つので無味無臭。しかしながら、歴代”みなとそふと“の主人公内で一番強く、戦う姿も格好良いので好印象が持てました。
メインヒロインはパッケージに描かれた’ノア’・’エリン’・’クロエ’の三人です。その彼女たちもブランド色違わない三様の「強っ娘」です。ノア√では学園的、エリン√では異種族、クロエ√は姉御肌を楽しめ、ヒロインを可愛く見せるべくの仕草は非常に良かったです。
メインヒロイン以外攻略できるキャラクターは、ノア√で’エスクド’・’フォル’・’ウルシュラ’。エリン√に’レイズ’・’ガルデニャ’・’ヨークシャ’・’シャカ’。クロエ√で’エビータ’となっています。ボリューム的にはメイン3ルートのおまけという作りで、サブキャラ目的での購入は注意です(道中上記キャラ以外にもにサービスシーンはあり)。
キャラ冥利に尽きさせる事を述べると、攻略できないキャラクターが多すぎるという感想。各キャラクターの行動原理に違和感なく、俗にいう「キャラ立ちが良い」です。ビジュアルも良く、内面的にも惹かれ、非の打ち所ない登場人物の数々でした。
深く掘り下げたヒロインはメインの3人。『マジ恋』のように各ヒロインを掘り下げることがなかったので、FDに非常に期待したいところです(ボリューム的には仕方なしに感じました)。それぐらい本作に嵌った作品で、キャラの良さは他ブランドと比べて抜きん出ているように感じます。
ビジュアル/エロ
総ビジュアル枚数は80枚と値段相当と思いきや、まずキャラクターの多さから立ち絵が非常に多いです。確認できたユニークキャラクターで70ほど。ほかモンスターや兵士などのモブを加えると優に100は超える立ち絵の数となります。
背景CGも昼夜を含めると40程度は確認、正確に数えていないので、それ以上ある数と思われます。各地を周る物語に合うよう矛盾なく用意され、評価のされにくいところですが妥協を感じさせません。
『マジ恋』同様”wagi“氏の原画ですが、女性キャラの魅力は勿論のこと、男性キャラも非常に惹かれます。キャラクターは多いですが差別化も図れており、このキャラデザの良さがキャラ性を底上げしています。
実用性はメインヒロイン3人に対し3シーンの5HCG。サブキャラクターのサービスシーンは11キャラに対し1or2シーンの内容で、計23シーンの30HCG以上となります。シーン自体は短く物足りなさは拭えませんが、ヒロインたちが非常に魅力的なので個人的にはそれだけで概ね満足です。
演出・システム等
まず画面エフェクトの多さは、業界一を謳えれるほどの規模です。例えば「天眷」などの攻撃描写はアニメーションを使用し、前述のようにアニメ的に見せようと至るところに施され、そのマンパワーに驚きを隠せません。エフェクト類も多種多様です。
次に選択肢について、昨今各ルート分岐以外使われない傾向ですが、前作同様に選択肢での楽しさも味わえる仕様で、秒数制限や声ネタなどの工夫もありました。個人的には全テキスト回収するぐらい楽しく、ほかのリアクションも味わえるので面白楽しかったです。
ファンタジー作品ということもあり、固有名詞が非常に多いですが、用語辞典を設けているので確認がとれ、上記の選択肢についても、選択肢間のジャンプ機能や戻り機能はあるのでユーザーへの配慮あるシステム面は好印象。
楽曲はBGM40曲、ボーカル曲は主題歌+各メインヒロインEDの4曲の計44曲とこちらも十二分と、ヒロイン毎に用意されているのは嬉しい内容でした。
最後にこちらは、”みなとそふと”ファン向けの内容ですが、掛け合いやチュートリアルも引き継がれています。ゲーム終了時にあるキャラクターの特別な掛け合いですが、前作ネタもあるのでファンには嬉しい。『宿ガル』と『マジ恋』は確認し、こうしたファン心をくすぐるアイデアも好ましいです。
総括
魅力溢れるキャラクターの多さを、ファンタジー世界で味わえた『我が姫君に栄冠を』の物語でした。シナリオは読み易く、ビジュアルもハイクオリティ。演出面も抜かりなく、個人的には非常に満足のいった作品です。コスト的にメインヒロイン以外の攻略は、おまけ程度になったところは仕方なし。こちらはファンディスクが出るならばと今後に期待しております。
ブランド色を守った明るく面白楽しいシナリオ
タカヒロ氏のファンタジー世界
演出よく、テンポが速い
総勢70以上のユニークキャラクター
惹かれる強っ娘ヒロイン
男性キャラもビジュアル良く、格好いい
豪華声優多数