基本情報・ご紹介
製品タグ | 断面図あり |
タイトル | クナド国記 |
ブランド | Purple software |
発売日 | 2021/12/24 |
ジャンル | 破滅を回避した人類が文明を復興していく”再生と青春の物語”ADV |
原画 | アサヒナヒカゲ / 克 |
シナリオ | 御影 |
作品傾向 | 異世界 / 戦記・バトル / ファンタジー |
**ご紹介**
2021年12月24日に”Purple software”から発売された『クナド国記』は、制作陣”克“氏と”御影“氏のタッグによる作品『アオイトリ』以降約4年ぶり。同タッグによる『アマツツミ』も非常にシナリオ性の高い作品であったため、発売前から期待のもてる本作でした。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル シナリオ型
ジャンル係数 35:20:20:10:15
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
?/20 | ?/35 |
キャラ | 12/20 | 12/20 |
ビジュアル | 18/20 | 18/20 |
エロ | 12/20 | 6/10 |
演出 システム等 |
14/20 | 10.5/15 |
総評
**総評点** —点
シナリオ・テキスト
まず最初に、本作共通√まではプレイできたもののギブアップいたしました。「終わり良ければすべて良し」とあるようにエンディングを迎えるまでプレイするとまた違う感想となることでしょうが、ご留意の程宜しくお願いします。以下シナリオ面の感想は共通ルートまでのものになります。
1000年先の未来にコールドスリープしていた主人公が文化的生活を流布する梗概。目を覚ました社会文化圏カントは鉄鬼との1000年近い戦いをようやっと終え、これから文化的生活を築こうと、しかし文化的な生活とは一体何なのか?幸せとは?という生きていく上での希望の抱き方がわからない。そんなところに主人公が目を覚まし、人としての幸せを宣教するお話です。
エピソード記憶喪失の主人公。概念記憶は現代的なものを持っています。世界観は1000年戦い続けていたということもありテクノロジーは衰退。電気機械がなく近未来SFなものとは正反対の時代錯誤な時代風。正確には違いますが異世界転生ものにかなり近しい印象を受けました。
独自の世界観設定で貨幣がなかったり、名字がなかったり。技術や知識は衰退し現代レベルとのすり合わせが主人公の使命になります。学校を作るお話の場面で中だるみ。幸福・希望を人々に与えるというゴールが曖昧な着地点に物語が進んでいる実感がありません。
なぜか惹かれる要素のなかったシナリオ面でした。世界観・主人公も紐解けば無きにしも非ずな設定。この点だけでは特に問題ありませんが予想だにしない展開がなく、シナリオゲとして推す作品にしては手垢のついた物語に盛り上がりが欠けました。
このマイナス点において、払拭できる予想だにしない展開や特出したヒロイン性などあれば読み進めれたものの掴みとしては引き込まれず。結論途中読むに飽きたのが感想です。
キャラ
シナリオは‘春姫’・’茜’&’葵’・’優里’の3ルートあります。茜&葵は1セット。個別に攻略はなく姉妹ルートになります。
おおとりの’春姫’はどこでどうなったのかわかりませんが、お兄様呼称。掴みどころのない飄々としたところがある聡い雰囲気のあるヒロイン。
初めにルート分岐となる’優里’は序盤最低評価からのどんでん返し。デレるヒロイン。嫌な顔しながらパンツを見せてくれるシーンがありますが、そんな蔑みも魅力的な彼女です。
‘茜’&’葵’は双子設定。天然ボケな’茜’に対し、姉を制御するブレーキ役な’葵’。どちらも明るく「天真爛漫」の言葉が似合う息ピッタリな姉妹です。
その他にミステリアスな’夏姫’、引っ込み思案な’燕’、研究オタクな’識’はサブ的に位置に。ゲーム攻略後のおまけにサービスシーンがある程度になります。
ビジュアル
基本ビジュアル枚数は98枚+SD14枚の計112枚。ボリューム的には多く、また”アサヒナヒカゲ”氏、”克”氏の割合はおおまかに1:1。’春姫’は23枚(5HCG)、’優里’は19枚(4HCG)、’茜’&’葵’は23枚(5HCG)がメインヒロインのイベントビジュアル枚数になります。
エロ
ヒロインサービスシーンの数は、各メインヒロイン3,4シーンと普通なシーン数ですがHCGがその数に対し+1枚程度。ほとんどが1シーン1HCGのもので、前戯的なもので本番なしで終わるもの含みます。サブヒロインは1シーン2HCGで合計13シーンです。
以前までの”紫”の作風としてはサービスシーンにも力を入れている印象を受け、本作も実用性にはある程度の期待がありましたが、今回はそのハードルを越えられませんでした。
単純に物量不足。テキスト量・HCG・シーン総数。どれをとっても縮小傾向なのは一目瞭然で、過去紫作品をプレイしている方には物足りなさが拭えません。
総括
『アマツツミ』ではそのシナリオ性に惹かれ期待していた”御影”氏×”克”氏の制作タッグですが、シナリオ面では個人的にマッチせず、惹き込まれる要素もなかったので挫折。客観的に評価できるサービスシーンの物量は少なく、発売前のハードルを越えることが出来ず少し残念でした。
初”Purple software”作品をプレイされる方はまた違った感想となるでしょうが、過去紫作品をプレイした者としてはエロがかなり薄い。まだ前作『青春フラジャイル』の方がヒロイン可愛く、実用性に富んでいたような印象を受けました。
実用性は縮小気味
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