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【レビュー】超ドタバタコメディ/女装もある『Monkeys!¡』

基本情報・ご紹介

製品タグ
タイトル Monkeys!¡
ブランド HARUKAZE
発売日 2021/10/29
ジャンル ADV
原画 cake
シナリオ はと
作品傾向 男の娘主人公(CV:沢澤砂羽) / 学園もの / 感動 / コメディ

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**ご紹介**

 2021年10月29日発売、人気メーカー”HARUKAZE“から注目を浴びていた『Monkeys!¡』。本作は主人公が女装し、お嬢様学園に通う作品です。主人公を務めるCVが”沢澤砂羽“さんということもあり、期待されている方も多いのではないのでしょうか。

 個人的ではございますが、主人公女装・変装もの作品に手を付けないところがあり(嫌いではないが好きでもない)、あまり期待していないところではありましたが性別偽り感はあまりありませんでした。そういった意味では『オトメ*ドメイン』『おとボク』のような主人公を求めている方は留意。その点を説明・レビュー致します。

ヒロイン/サンプルCG

※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ

レビューについて

 

採点ジャンル バランス型(シナリオ・キャラ)
ジャンル係数 25:25:20:20:10

採点項目 点数 補正後
テキスト
シナリオ
11/20 13.75/25
キャラ 18/20 22.5/25
ビジュアル 18/20 18/20
エロ 12/20 12/20
演出
システム等
16/20 8/10

総評

**総評点** 74.25点

シナリオ・テキスト

 あらすじは母校の廃校を防ぐため、隣町のお嬢様学園に通う’月島カラス’に主人公’浮木々猿吉’が存続のため共学化懇願。人生飽きていた彼女は主人公が女装し’ジュリア’となってお嬢様学校に通うと面白いのでは、また’猿吉’は男子へのイメージアップが図れ共学化に前進と利害が一致し、変装し女子校に通うお話です(以下男性姿の主人公を’猿吉’、女装状態を’ジュリア’)。

 紹介にもありました女装ものについて、主人公をヒロインと楽しめる(男の娘として)要素は少なく感じました。理由については若干の内容に触れるので気になる方はご覧ください。

本作の主人公女装・変装ものについて(若干内容に触れます)

 女装・変装モノに聡いわけではありませんが、女性に扮した主人公にヒロインが惹かれ、実は男性だったというカミングアウトがこのジャンルの大筋かと思いますが、本作は’猿吉’としてもヒロインと接触する点が他とは違う点です。

 また、女子校に通う‘ジュリア’は基本筆談で物事を進めるので、女装主人公とヒロインの掛け合いという点では乏しいかもしれません。代わりに’ジュリア’が面識ある’猿吉’だったという事実を、ヒロインがどう感じるのかが一般女装モノと違うところです。

 補足として、女子校に手引きをしたのは’月島カラス’なので主人公の女装については既知。結論、主人公を可愛く、ヒロインとしても楽しめるような要素は感じません。

 管理人自身女装主人公に少々の抵抗を感じているところ、普通の男主人公として認識かつちょっとしたアクセント程度に物語を読み進めれることが出来ました。

 真√をヒロイン’月島カラス’としたシナリオ性を意識している構成になっています。その理由が、他3ヒロインの√を一歩時系列的に進んだ物語がこの’カラス’√。選択肢も他ヒロインを攻略しないと進められない作りです。

 ボリューム的には少なく、シナリオ分岐までの共通で3時間程度。各ヒロイン1~2時間。総プレイ時間は10時間も満たない文量は少々不満が残るかたちになりました。

 序盤から勢いの強い、いわば「ノリ」ゲー的です。コメディというよりはギャグおバカ。テンポは速く、これら作為的にメーカー/ライターが意識しているのではないかというレベル。公式表記にもあるドタバタ感は凄まじいです。

 キャラの掛け合いは”はと“氏らしいボケ絡み。前作の『ノラとと』のような雰囲気の会話かつ、そのボケの勢いは倍増しな印象を受けました。

 正直に申すと、こういったノリと勢いの作品は合う合わないが極端になりやすい傾向に感じるので、体験版のプレイをおススメいたします。似たような作品を例に挙げるなら『抜きたし』『LAMUNATION!』が挙げられます。

 ギャグ一辺倒なボケ倒し感は正直なところ否めなくはありますが、シリアスな部分を薄くしたい配慮なのかもしれません(流行り的にシリアスは好まれない?)。ただ山場までユーザーがついていけるかどうか、雰囲気の明るさ具合が難しい塩梅です。

 また緊迫ある場面もボケは織り込まれ、こちらも評価の難しいところ。個人的には笑いは笑い、涙は涙、バトルはアツく、とメリハリある作りが好ましく、感動的シーンも没入感が削がれ涙を流すことはなくどっちつかずな印象でした。

 逆に言えば、面白おかしく楽しくを求めているのであれば良いのかもしれません。’硝子’・’ユキ’√はさほどこの中途半端な印象を受けず、2ヒロインのシナリオにマッチしていたので√によりけりかと思います。

キャラ

 ビジュアルが好みなこともありヒロインたちは魅力的に感じられ、キャラゲーとして楽しめる作品です。

 ’霧灯ユキ’は中性的な分け隔たりのない心に余裕のあるクールなキャラクター一人称もボクっ娘で、演劇で男役を演じるようなヒロインです。男性的服装や振舞いをする彼女が時折みせる女性らしい一面を見せる場面はギャップがあり魅力的

 ’硝子ノ宮硝子’は、「おほほほほ」と高笑いが似合う典型的お嬢様が第一印象。生徒会長で努力を怠らない真面目な姿勢も好感が持て、恋愛にワガママな場面も愛らしい。お嬢様の王道的ストーリーが本作個人的一番好きな√です。

 ’月島カラス’は、女学校へ手引きしたこともあり主人公とは一番の理解者です。ボケ/ツッコミ両方できて明るいキャラクター。飾らない感じが印象的です。

ビジュアル/演出等

 基本ビジュアル枚数はアイキャッチ用CGを含み175枚と、テキスト量的に少なかった分こちらで補うカタチになります。動的な場面ではサンプルにもあるような漫画的コマ割りのあるCGも多数収録され、ビジュアル的工夫があります。

 一般的な1枚CGとは違い、塗りはアニメ塗りに寄った薄い彩色ですが場面場面躍動感があり、新しい試みとしては良点。雑さがあるところもあるので良し悪しあります。

 他演出として、(テキストの残らない)雑多な会話をBGVに使うところは初めて聞き、コメディ感の演出には長けている印象を受けました。

エロ

 各ヒロイン3シーン6HCG(メバチのみサブキャラ’グッピー’との3Pあり)の内容で、実用性に富んでいるようなこともなくキャラゲーの一般的描写でした。

 一番気になるところで言うと、主人公を務める”沢澤砂羽“さんのサービスシーンボイスはありませんエロシーンは主人公ボイスは未収録。’ジュリア’が受け身になって責められるようなシーンは僅か(’メバル’√のワンシーン)で、男の娘的実用性は乏しくあります

総括

 2021年下半期の作品群の中でかなり期待を寄せられていた『Monkeys!¡』ですが、プレイ時間10時間満たないボリュームは不足感を拭えませんでした代わりにビジュアル枚数は170枚over。この点が評価判断材料になるかと思います。

 次点で“はと”氏のギャグに合うかどうか。『ノラとと』をプレイされているならライターの特色は相違ありません。未プレイなら体験版をプレイするのが無難です。

 ヒロイン性は非常に高いところは感じられたので、もう少しボリュームが欲しかったところ。また、サービスシーンの主人公ボイス未収録等女装主人公を男の娘的に楽しむ内容ではないところは留意ください。

要点まとめ

プレイ時間10時間前後
ビジュアル枚数175枚
学園・主人公女装もの
性別偽り感はあまりなし
サービスシーンの沢澤砂羽さんボイスは未収録
女装主人公が責められる描写も極僅か
“はと”氏らしいギャグコメディ
キャラの掛け合いは『ノラとと』に相違なし
ヒロイン性は高く、魅力的

関連作品・情報等




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