【レビュー】モン娘との日常系『魔物娘たちとの楽園〜蜘蛛と鳥と◎と〜』

**ご紹介**

『魔物娘たちとの楽園～蜘蛛と鳥と◎と～』は、スライム娘やマーメイド・妖怪系など様々な異種な亜人系ヒロインを手掛けるエロゲーメーカー”Vanadis”の魔物娘シリーズ第4弾となる作品です。本作では蜘蛛姫・ハーピィ・一つ目鬼がヒロインの日常的なお話。シリーズものですが、物語は他作品との繋がりはなさそうです。

人と魔物が争っていた時代、山奥の神殿で隠れるように生活していた蜘蛛姫’アラーニェ’御一行。ひたすら同じ日常を繰り返し、暇を持て余していた彼女は退屈しのぎに異世界の扉を開き現代人の主人公を召喚。突然の出来事に驚きを隠せない彼だったが、敵意のない彼女たちに心を開き、共同生活をすることに。

内容は異世界に飛ばされた主人公とモン娘との日常系ラブコメディです。当たり障りのない内容で各ルートのオチも平凡ではありますが、エルフ等の亜人系とは違う異形なヒロインとの日常描写はかなり新鮮でした。

彼女のたちの貞操観念は現代ほど縛られたものではなく、エロゲらしくほどほど。主人公を気に入ったのかエロと日常を交互に混ぜたシナリオです。キャラゲーよりな抜きゲ―作品と捉えていただいて構いません。

物語の中心的存在の蜘蛛姫’アラーニェ’は傍若無人なわがまま姫ながらも古風で気品あり。一人称は「妾」、語尾は「○○じゃ」と古めかしい喋り方が魅力的な花魁風なヒロインです。

ハーピィ的見た目の鳥娘がヒロイン’ルピュア’。真面目な性格でいつも’アラーニェ’に振り回される苦労人。融通の利かない面もありますが、容姿以外は本作で一番良心的な性格のキャラクターです。

1つ目鬼のヒロイン’スィーク’はご飯が大好きなマイペースなヒロイン。語尾は「○○なの」とヒロインの中で一番幼さを感じます。体型もスラリとした小ぶりな外見で懐こい性格をしています。

エルフ種などほとんど人型と違い、特徴的なビジュアルのヒロインたちです。’スィーク’はほぼ人型ですがサンプルCGの通り1つ目。’アラーニェ’は鼠蹊部から下・臀部は蜘蛛です。上肢は人ですが目の数は1つの目に瞳が2つ額に4つの計8つと蜘蛛のデザインに近しい（耳は長くエルフ風）。’ルピュア’も鼠蹊部から下・臀部は羽毛に覆われ鉤爪。上腕ぐらいから翼を持っおり、モン娘としてキャラデザは◎。

基本ビジュアル枚数は42枚+SD4枚。’アラーニェ’と’ルピュア’は14枚、’スィーク’10枚、他4枚の内訳で定価4,700円にしては上々のボリュームです。

シーン総数は全25シーン。’アラーニェ’と’ルピュア’は各9シーン（11HCG）、’スィーク’は5シーン（7HCG）、ハーレム系イベント2シーン（2HCG）の内訳で、1シーンのボリュームは並。差分は規模は、口淫に関して言えば色々な咥え方など少々大がかりと好印象です。

特徴的な容姿の彼女たちとのサービスシーンもそれに対応しています。例えば蜘蛛姫の’アラーニェ’からは糸で縛られ責められ、はたまた下半身蜘蛛のヒロインとのアナルセックスは特殊です。共通して女性器は人のそれと同じになります。

ストーリーは日常的で普通ですが、異形なヒロインたちの日常という点は、モン娘作品は初めてだったため新鮮でした。イベントも魔物娘感がありキャラゲーとして良。デザインも尖りすぎず丸すぎず個人的にはヒロインに好意を持てるくらいいい塩梅でした。

実用性に関してもヒロインが異形のため特殊。普段お目にかかれないシチュエーションもあったりし、個人的には楽しめた作品です。