【レビュー】未来羽さんのSボイス『緋奈沢智花の絶対女王政』

**ご紹介**

2018年11月30日に”裸足少女”から発売された『緋奈沢智花の絶対女王政』は、女王様気質のあるヒロインといじられ属性を持つ主人公とのイチャラブ作品です。ヒロインの優位性を最後まで保ちつつ、しかし恋愛模様を描いた女王様恋愛事情といった内容。1ヒロインミドルプライス、Hアニメーション一部ありです。

ジャンルは学園ものの抜きゲ―。責められながらもイチャエロ。マニアックなシチュエーションにヒロインの卑語淫語。CV”未来羽“さんが務めるSっ娘と実用性も申し分なく、シナリオもほどほどに楽しめました。

「…あなたなら、わたし好みの『カレシ兼ドレイ』になってくれるかしら？」
ショタのような可愛い容姿をした主人公’高科咲弥’は、ずっとあこがれていた生徒会長’緋奈沢智花’に告白を決意。文武両道、眉目秀麗。男女を問わず全校生徒からの憧れの的’智花’であったが、ちょっぴりSな性格で彼女のHなイタヅラに恥ずかしがり嫌がるも、いつしか互いに引かれ合い―――。

学園―生徒会を舞台にしたお話です。ヒロインとの馴れ初めからはじまり、生徒会役員として学園行事をこなしつつ、ヒロインとの関係を深めるシナリオで、日常系パートとサービスシーンの割合は体感1：2とバランスが良いです。

冒頭いきなり心を掴まれるCV”未来羽”さんのキャラクターボイス。徐々にエスカレートする’智花’の調教に比例して主人公への気持ちの変化し、イチャラブ系作品として満足なシナリオ運びです。

物語自体は、生徒会長として学園を引っ張る’智花’と生徒会メンバーの主人公等が学生一部のスクールカースト的価値観などの意識改革を進めるお話です。可もなく不可もなくが感想で、冗長に自分の気持ちがはっきりしない自己問答はなし。読めるテキストでした。

おねショタを彷彿とせた主人公でした。身長は低く小柄。「ぐすん」や「ふえぇ」と息づき子供っぽく、また可愛い顔をしています。性格は優しく気配りができ純情。S気ヒロインには非常に相性のよいキャラクターです。

ヒロインの’緋奈沢智花’主人公より2つ上の生徒会長。生徒たちから慕われ外面はキリっとしたクール系です。見識広く聡明。生徒会メンバーを一喝で引き締め覇気もあり、生徒を叱責する場面は凄味も効いています。

そんな非の打ち所のない性格をした彼女ですが、主人公の「カレシ兼ドレイ」に対してのみS気質を発揮します。本人曰く、可愛い少年をイジメるのが大好き。主人公の許容範囲内でドレイ（下僕のような奴隷ではない）として寵愛します。

ただただ痛めつけその反応を楽しむドSではなく、イジメっ子体質に愛しさを追加したような’智花’の恋愛感情。独占欲もあり、あごクイからの「あなたはだれの所有物？」と嫉妬したり、勿論カレシを労わったり。そんな彼女がSっ気を残しつつも異性として惹かれて、彼女らしいデレまでの過程は言葉にできません。

シナリオ性よりもヒロイン性に寄せたテキストは十二分にヒロインの愛しさを描写し非常に満足です。この‘緋奈沢智花’の程よい女王様的イチャラブが魅力的な本作の特長。ドレイとカレシはどうやら二律背反ではなさそうです。

基本ビジュアル枚数は38枚+SD2枚。内4枚は通常イベントCGです。原画はキリっとした目が特徴的の”ばん！”氏が黒神ぱっつんロングをキャラデザ。実用性高い”裸足少女”の作品として本作はフェラやキスのお口系にこだわりがあり、イマラチオや口淫の断面図なども収録。セールスポイントとして推され、汁差分もダクダクなところも踏襲されています。

抜きゲ―作品なだけに実用性に拘れた描写・演出が数々あり出来栄えの高い作品です。BGVは収録、射精カウンタあり。Hアニメも4カット収録のシーン総数は全21シーン。どれも複数行為に及ぶ濃厚な描写でした。

本ブランドの特徴としては卑語淫語です。「優雅な女王様らしい騎乗位ピストン」「変態オシッコマニアち○ぽ」など”未来羽”さんのドSキャラボイスでで傾聴可。チ○カス描写もあります。

Sっ気ヒロインとのH描写は、シチュエーションとしても幅広くあります。射精管理は貞操帯を着用させたり、女王様風にボンテージの着衣H。猫耳バニー衣装に着替えることもあれば、王道の制服H。玉舐めや主人公にバイブを突っ込んだりなどなど。Sよりな描写をイチャラブ風に描きコンセプト通りです。

1ヒロインのミドルプライス（定価4,500円）ですが、ボリュームはフルプライスのキャラゲー並みかそれ以上。コスパ的にも素晴らしいく、抜きゲ―としては申し分ないことかと思います。

『ゲーム（＝エロゲ―）みたいな、ステキな恋がしたいっ！』経由から”裸足少女”作品を購入した本作ですが、他プレイヤーさんからの評価も高く購入して非常に満足いく内容でした。

Sっ気ヒロインによる彼氏のラブラブドレイ計画といえば言い表せられるでしょうか。主人公も内心許容範囲でのSMプレイ。イニシアチブは逆転することなく、徐々にプレイの内容はエスカレートするも比例してイチャラブ感も増す、改めてみれば摩訶不思議な作品でした。

クールでイケメンな性格、威厳もあり文武両道な生徒会長ヒロイン’緋奈沢智花’は魅力的。実用性もマニアックで濃厚。Hアニメーションも搭載と個人的には花丸です。

シチュエーションやキャラ性など個人の好みを評価に除外したとしても、実質的内容量はコスパよしに変わりありません。「主人公受け身なイチャラブSM」に興味が持てさえすれば本作は外れないかと思う作品です。