基本情報・ご紹介
製品タグ | — |
タイトル | アマエミ -longing for you- |
ブランド | あざらしそふと |
発売日 | 2022/6/24 |
ジャンル | 恋を描く純愛学園ADV |
原画 | おりょう |
原案 シナリオ |
龍岳来 籐太 / 温泉大祐 / 嵩夜あや |
作品傾向 | 学園もの / 恋愛 |
**ご紹介**
2022年6月24日”あざらしそふと”から発売の『アマエミ -longing for you-』は、フルプライスの恋愛系作品です。馴れ初めから恋人関係へ。そして、恋人関係のイチャラブも注力された内容でした。
現代恋愛フィクション作品に対しての期待は、ただヒロインが可愛くさえ描ければ良しとした個人的ハードル。ビジュアル買した作品でしたが、そのハードルを超えることはなく少々残念に感じた内容でした。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
タグ・リンク文字色・検索について
採点・グラフ
採点ジャンル いちゃらぶ型
ジャンル係数 15:25:25:25:10
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
8/20 | 6/15 |
キャラ | 12/20 | 15/25 |
ビジュアル | 14/20 | 17.5/25 |
エロ | 10/20 | 12.5/25 |
演出 システム等 |
13/20 | 6.5/10 |
総評
**総評点** 57.5点
シナリオ・テキスト
世界的有名な画家だった主人公’鍋島立哉’は、とある出来事を機に姿を消し、社会科教師として芸術と関わりのない日々を過ごしていた。新学期を迎えた春、彼の生気のない人生に三者三様の新たな風が吹き込んでくる。
教師である主人公が、生徒であるヒロインたちから「慕われる」ようになり、彼が根城としている社会科準備室がたまり場に。昼休みにお弁当を一緒に食べたり、放課後は絵や勉強を教えたり、教師-生徒間の恋愛模様を描いた内容になります。
参考にプレイ時間は10時間の文量でした。
ヒロインに出会い、恋愛・イチャラブしてHだけの内容かと思いましたが、共通は主人公の過去を起点に若干の重苦しい話から始まります。それを各ヒロインがどう寄り添うかのストーリーでした。
個人的には恋愛描写、ヒロインが可愛くさえいればそれで良かったのですが、主人公の自分語りが始まります。元画家の主人公がスランプになった経緯等、重い話は本メーカーに求めているものと内容が違いました。
また、芸術系テキスト描写に面白味を感じません。出来た出来ないのテキスト表現だけでは共感に乏しく、キャラクターが描いたという体でイベントCGでビフォーアフターなど、上達している過程が知れれば明白でしたが、その過程も「数日後…」という便利描写に頼りきっています。
主人公の身の上話が主でですが、その主人公に関してもシンパシーを得なかった点もヒロインの可愛さを示す足枷となりました。恋愛物語で大切な主人公に共感を得なかったどころか、逆に反感を抱いてしまいヒロインたちを楽しめません。詳細は以下。主人公は冷めたやれやれ系。ヒロインの好感度は全フリ。この差も恋愛作品としてはどうなのでしょうか。
キャラ
主人公教師-ヒロイン女生徒との恋愛を描いた作品ですが、主人公に対して大人らしさを全く感じませんでした。そこまで親交のない、勤続半年の先生がヒロインの女学生に対して、呼称が名前呼び捨てなところに違和感を覚えたのが一点。距離感に疑問です。
ヒロイン告白時には立場があるかとら一つ断りを入れますが、容赦なく抱くのも果たしてそのセリフがいるのか言動不一致。エロゲなので仕方ない点ではありますが、教師設定である必要性があったのかかも甚だ疑問です。
また、更にテキストにも差異を感じます。本作はテキストに、例えば「大人の余裕」「子ども扱い」「年を取る」「若さ」など年齢差を意識した文字を目にします。きっと歳の差を表現したいのでしょうが、主人公自体一挙手一投足大人らしさを感じないのに、テキストとのギャップを感じます。
黒髪ロングの’明日咲沙希’は学園一年の真面目系委員長タイプ。世間知らずで子供っぽい一面もあり。過去に辛い出来事があったが、心の支えになったのが主人公の作品。故に、主人公には憧憬として慕います。
金髪ロングの’楠木いろは’は学園二年のギャルっぽい女の子。距離感がかなり近く、発言はおバカちゃん。勝手に住所を盗み見し家に凸撃したり、料理をしてくれてと思いきや、付き合ってもいない関係から灰皿を見つけ憤慨したり少々重めです。
銀髪ロングの’来栖桜綾’は学園三年の大人びた雰囲気があり、かつイタズラっぽいところも。主人公との歴史談義をキッカケに好意を示しいつも楽しげにからかう小悪魔チックなヒロインです。
ビジュアル/エロ
基本ビジュアル枚数は63枚+SD7枚の70枚。各ヒロイン21枚のイベントCGの内訳で、HCGは各10枚の内容になります。定価8,800円に対しては若干割高。背景CGは流石、クオリティ高く感じます。
実用性に関して。テキスト量はキャラゲ並以上ですが、どのヒロイン刺さらなかったため個人的にはマイナス評価。イベントや演出などこれといって特筆するような点もなし。キャラゲ以上にHイベントが多いのに対し、HSE音等は実装して欲しいです。
システム・演出等
E-moteによる目パチ・口パク機能、陰毛のON/OFFは本作にも搭載していますが、ある表情によっては目パチ・口パクしない立ち絵があります。動いていた立ち絵が動かなくなる点は中途半端に感じました。やるならやる、やらないならやらない。システムから目パチ口パクはON/OFF切替機能はないため違和感を払拭できませんでした。
総括
物語の設定が半端に感じた恋愛作品でした。教師と生徒の関係性は、一度断りを入れるも女生徒を積極的に抱く先生。テキストは大人大人と連呼するも精神・言動から全く大人らしさを感じない、目線の高さはヒロインと同じな主人公。
果たして主人公を教師にする必要があったのか、安易に制作側が年の差恋愛&学園ものを書きやすくするために同じ学園でと設定したのではないかとキャラが活きていないクオリティに感じました。
設定とテキストの整合性が図れていないように感じ、これが尾を引いてシナリオは悪目立ち。ヒロインに対してへの思い入れもなく、可愛く感じないヒロインはエロもぼちぼちです。
「エロゲだから」と割り切れなくもないですが、結局割り切ったところでマイナスを拭っただけで、特筆するようなプラス点はなし。どちらにせよ良作とは言い難いです。
各ヒロイン5シーン以上
原画おりょう氏