基本情報・ご紹介
製品タグ | 廉価版あり |
タイトル | 瀬里奈 |
ブランド | アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT |
発売日 | 2004/7/23 |
ジャンル | AVG |
原画 | M&M |
シナリオ | 神無月ニトロ / もみあげルパンR / 速水漣 |
作品傾向 | 純愛 / 伝奇 |
**ご紹介**
今では実用性作品に定評のある”アトリエかぐや“ですが、エロゲ黎明・全盛期は本ブランドも漏れることなくシナリオ面にも注力されておりました。その“かぐや”のシナリオにも力を入れたの作品がこの2004年に発売された『瀬里奈』に当たります。
勿論のことながらメインはあくまでもエロ。本作の内容は伝奇・奇譚になります。怪異な雰囲気とエロがマッチした18禁ならでは作品で、タイトルもシンプルにメインヒロイン名。このタイトルに名前負けしないほどヒロイン性の高い作品でした。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル バランス型(シナリオ・エロ)
ジャンル係数 25:20:20:25:10
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
16/20 | 20/25 |
キャラ | 20/20 | 20/20 |
ビジュアル | 18/20 | 18/20 |
エロ | 17/20 | 21.25/25 |
演出 システム等 |
14/20 | 7/10 |
総評
**総評点** 86.25点
シナリオ・テキスト
大学で民俗学の研究をしている好奇心旺盛な青年、高阪直人。まもなく長い夏休みに入ろうという7月のある日、数ヶ月前に失踪した彼の恩師の教授から一通の手紙を受け取る。手紙の内容に興味を覚えた直人は、フィールドワークの一環として山奥にあるいわくつきの村、上森村に赴くことを決意する。
上記があらすじとなる、陸の孤島を舞台とした夏の田舎が設定の物語です。ヒロイン’瀬里奈’とは道すがらの出会い、目的の上森村はよそ者を受け入れそうになく閉鎖的。しかし生き別れの母を訪ねた’瀬里奈’に対しては歓迎とは別の不気味な村人の挙動に主人公は訝しげ。
主人公と’瀬里奈’は生家である周防家に逗留することとなり、二人は毎日を共に過ごし距離は次第に近づいていくも研究対象の上森村についての全貌が明らかになるにつれ、どうやらきな臭いといった作品です。
18禁ゲームならではといった妖艶かつ伝奇な雰囲気が好きな方にはたまりません。村の因習にして徐々に明らかになるといったシナリオを楽しむ作品になります。
3ヒロイン全員に凌辱系イベントが収録され、BADエンディングも搭載。苦手な方は要注意です。気分の悪い展開にはなりますが、BADエンドとして評価するなら端的かつ衝撃的で刺さるものがあり素晴らしいの一言です。
各√により違いはありますが余韻のある締め括りとなり、多くを語らない点は好印象。BADエンド、TRUEエンド共にオチ浅くあっさりめ。タイトル名『瀬里奈』だけあってヒロイン性の高い、また控えめな純愛的な感動は仰々しくなく昨今ではお目にかかれないものでした。
テキスト量は10時間弱のボリュームですが心抉られたBADエンドは光るものを感じ、凌辱演出があった分純愛的なシーンも際立ち個人的には満足です。18禁という媒体を上手く使っている作品に感じます。
キャラ
メインヒロインの‘瀬里奈’はデレよりのツンデレキャラクター。どの√も様々な彼女の良さを感じられ物語が進めるにつれ好きになれる、シナリオからより一層惹かれる魅力を持つメインヒロイン。”青山ゆかり“さんが演じ、声質は甘めです。
その他ヒロインの‘雪菜’は深窓の令嬢ヒロインでシナリオが良く、未亡人的な’多香子’は妖艶な人妻ヒロイン。メインヒロインの’瀬里奈’には劣りますが、彼女たちも十分に魅力的でした。
その他にも仇なすサブキャラも一見敵方とわかり、悪役視点から掘り下げるなど凌辱としての演出も良し。セリフも「強姦してる雰囲気は好きだが、変な動物みたいに騒ぐんじゃねぇよ」となかなかにエグいキャラ立ちをしています。
ビジュアル
基本ビジュアル枚数は97枚、初期の”M&M“氏の原画になります。9割方がHCGを占める割合になり、メインヒロインの’瀬里奈’が43枚、’雪菜’・’多香子’が各21枚。他ハーレム系等で12枚の内訳になります。
20年近く古い作品にはなりますが、個人的には何ら問題なくプレイでき、ご心配な方はサンプルCGを参照ください。当時の定価から鑑みてビジュアル枚数は多いです。
エロ/演出等
凌辱系シーンもそこそこにありますが、メインは主人公とのいちゃらぶが大半です。シーン総数は’瀬里奈’系イベント16シーン、’雪菜’9シーン、’多香子’10シーン、姉妹丼2シーンの計37シーン。凌辱イベントは順に5,2,2シーン各ヒロインあります。
まず凌辱系シーンについて、特にメインヒロインへの強姦は容赦なくといった印象です。昨今の安易な快楽落ちではない悲痛なヒロインの描写はエンディングも然ることながら心を痛めました。そういった意味ではBADエンドとしては甘えなしの良点。メイン敵方にはCVがあるのでますます凌辱感があります。
主人公とのいちゃラブシーンも濃厚でこちらは流石”かぐや”といった印象です。1イベント口淫のみのHシーンで3HCG用いるなど拘りも窺え、実用性としては文句ありません。舞台が夏の田舎ということもあり青姦が多いのも特徴的です。
総括
怪奇な雰囲気・純愛を楽しめる抜きゲが本作『瀬里奈』になります。ヒロイン性も高く、見た目からではなくシナリオから彼女の良さが汲み取れ、プレイ後とでより一層メインヒロイン’瀬里奈’に惹かれました。
凌辱など悲嘆なシーンもありますが、あるからこそ純愛が引き立ち、凌辱シーンも生半可な描写ではないのでハード系が好みの方にも沿う形かと思います。
昨今ではこのような幅を利かしたジャンルは不人気かあまりお目にかかれないシナリオで、刺激を求めたい純愛をお求めの方に本作のプレイをおススメ、俗にいうBADエンドの良い作品。10年以上前の作品ということもありDL版では当時の定価半値です。
陸の孤島、夏が舞台
実用性豊富
ジャンルは純愛
ヒロインが良い作品
どの√もメインヒロインが魅力的