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【レビュー】次回気になる『流星ワールドアクター Badge&Dagger』

基本情報・ご紹介

製品タグ ロープライス
タイトル 流星ワールドアクター Badge&Dagger
ブランド heliodor
発売日 2021/6/25
ジャンル ダークハードボイルドADV
原画 春夏冬ゆう
シナリオ 衣笠彰梧
作品傾向 仕事 / ハードボイルド / ファンタジー / 魔法もの

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**ご紹介**
 2021年6月25日に”heliodor“(FANZA GAMES)発売された『流星ワールドアクター Badge&Dagger』は、2019年に発売された『流星ワールドアクター』の続編にあたる内容です。よって、前作のプレイは必須。メーカー公表のとおり、本作で物語完結には至りませんでしたが、シナリオは面白かったので、さらなる続編に期待です。

ヒロイン/サンプルCG

※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ

レビューについて

採点ジャンル シナリオ型
ジャンル係数 35:20:20:10:15

 

採点項目 点数 補正後
テキスト
シナリオ
17/20 29.75/35
キャラ 17/20 17/20
ビジュアル 18/20 18/20
エロ 9/20 4.5/10
演出
システム等
18/20 13.5/15

総評

**総評点** 82.75点

シナリオ・テキスト

 前作『流星ワールドアクター』の続編。凶悪な事件(教団事件)を警察組織に所属する主人公’日流ルカ’が追いかけるハードボイルド作品です。多種族が混在する国を舞台、異能力の存在する世界観の刑事モノは展開的に面白く、個人的に好きな部類です。

 本作の『流星ワールドアクター Badge&Dagger』では、メーカーの発表あったとおりに、物語完結に至りません。次回作を窺える幕引きだったため、次で完結するのではないのかと予想。物語全体の中盤を折り返した印象で、注意点は、この物語終幕に至っていないところです。

 メインは事件発生・解決への共通ルートに重点が置かれ、ヒロイン分岐後の個別ルートはおざなり(端的に述べると短い)ではありましたが、シナリオ性が高いので個人的には気にはなりませんでした。テキスト量は前作の1-3話のボリューム。900KB以上で体感は10時間程度の文量です。

 事件の展開が面白く、主人公が活躍する物語というのは単純明快で、そこが『流星ワールドアクター』ウリの1つ。戦闘描写も端的でダレることなく読み進められ、ロープライス作品ながらシナリオを楽しめました。

キャラ

 キャラゲーなどの無色透明系主人公とは違い、’日流ルカ’は癖のあるキャラクター。性格的にはルーズで、万人受けしなさそうなところもありますが、活躍する描写がマイナス面を払拭。不真面目系刑事ではありますが、十分に魅力的でした。

 攻略可ヒロインは、前作攻略できなかった‘冬美’と’涼子’の2ヒロインで、前ヒロインの4人にはHイベント・アフター等はありません。ヒロインとのイベント自体、低価格ということもあり短縮傾向。個別に掘り下げるようなところは少なく、上記の通り、メインはあくまでも事件解決に向けての共通ルートで、恋人展開的テキストはオマケ程度でした。

 シナリオ性に大きく振り分けられた内容に、ヒロイン性を楽しむところは少ないですが、登場キャラクターに個性があるところは良点。魅力的な人物を描く衣笠氏のキャラ立ちは本作でも楽しめます

ビジュアル/エロ

 新規ビジュアル枚数は30CG。他、前作に収録されていたCGも14枚使用され、演出の幅は広いです。”春夏冬ゆう”氏のデザインに合った色の淡さが特徴的で、塗りも浅いところも印象的です。

 Hシーンの総数は、各ヒロイン2シーンの5HCG(一ヒロイン:2HCG+3HCG)の内容で、実用性あるテキストはかなりの少なめでした。こちらも物語性重視あってのことかと思います。

演出・システム等

 前作には魔法演出などにアニメーションが取り入れられておりましたが、本作はそれに加え、あるイベントCGを動かす処理が行われており、演出面での強化が前作以上(Hシーンのアニメーションではない)。どのようなCGかは伏せますが、一般イベントCGにアニメーションエフェクトが用いられる演出はかなり珍しいです。

 BGM・背景の多さや、エフェクトなどは、ロープライス作品とは思えない出来の良さで、シナリオに特化した作品なだけあって、演出周りも非常に良く、好印象です。

総括

 『流星ワールドアクター』プレイ済みの条件が必要な内容ですが、前作をプレイ済みなら同様に遜色ないシナリオを楽しめるかと思います。実用性はオマケ程度で、完結には至らないところを踏まえさえすれば、不満は少ないかと。今後の展開が気になる幕引きも期待に繋がり、次回作が待ち遠しいです。

ロープライス作品
シナリオ・演出の良い作品
シナリオは”衣笠彰梧”氏
エフェクトにはアニメーション等

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