【レビュー】いとうのいぢ氏原画『Flyable Heart』

基本情報・ご紹介

製品タグ	廉価版あり （DL版）
タイトル	Flyable Heart
ブランド	ユニゾンシフト
発売日	2009/3/19
ジャンル	ダブル生徒会にまきこまれちゃう！学園ラブコメADV
原画	いとうのいぢ / 笹倉綾人 / ぺろ
原案 シナリオ	＠ピース 市川環 / 風間ぼなんざ / あごバリア
作品傾向	学園もの / 家族愛・絆 / 感動  コメディ / 純愛 / 成長譚 / 恋愛

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**ご紹介**
　”ユニゾン̪シフト“から2009年3月19日に発売された『Flyable Heart』。個人的な事ですが予約購入し10年ほど眠らせており、キャラゲ程度と思っていたのですが、良い意味で期待を裏切ってくれ非常に良い作品でした。
　人によってはキャラゲと判断される方もおられると思いますが、シナリオゲとしてレビュー致します(キャラゲーの皮を被ったシナリオゲというべきか)。作風は王道的学園ラブコメADVです。

ヒロイン・サンプルCG

※サンプルCGはDLsiteに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容 
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採点・グラフ

総評

**総評点**　91.75点

総評点90点以上
キャラ20点以上 / ビジュアル20点以上

シナリオ・テキスト

　共通ルートはキャラゲ寄り的な学園コメディで「笑い」というよりかは「明るい」系で、ヒロインルートに進めば要所はしっかりと締め、メリハリのあるように感じたシナリオゲです。

　文量的にも読み応えはあり、登場人物の多さがダレ防止に繋がり、中弛みせずに読み終える事が出来ました。各ヒロインによって恋愛的なものや純愛的なものと違いはありますが、感動的に締めるところもあり、今回はシナリオゲとして判断しております。若干SF要素ありでした。

キャラ

　全ヒロインに対して好感を持てた作品です。ヒロインたち以外にもほか登場人物にも個人的な不快なキャラはおらず、明るい学園ものの演出に貢献できていたかに思います。

　各ヒロインのひた向きさや健気さ等を攻略後に感じられるシナリオゲよりな魅せ方でした。全ルート上記のように徹することが出来いると思います。また、攻略ルート特有の立ち絵があったり、表情差分も多くあるように感じ、キャラ魅せとしても好印象でした。

　主人公はよくいる鈍感系です。シナリオ上、仕方のないのでもので、個人的には許容範囲内のレベルでした。

ビジュアル

　原画担当は“いとうのいぢ“氏、“笹倉綾人“氏、“ぺろ“氏と今では思う超豪華布陣です。正直誰がどのキャラクターを担当したのか分からない程のイラストに統一感があります。また、イベントCG数は100枚超えです。SDCGも35枚あるので破格です。

　また、終盤のイベントCGがとても印象的でした。ただただ高い画力とは違う、演出的なものとして真っ直ぐさ・綺麗さ等が背景からも伝わりました。

エロ

　6ヒロインに対して、複数CGはあるもののHイベントは11シーンと少ないです。実用性というよりかは主人公とヒロインが結ばれたシナリオゲの演出と受け取れる内容です。ファンディスクにアスターストーリーがあるのでそこに期待致します。

演出

　アニメーションなどの際立った演出ではないものの、CG数の多さやそのCGの背景。またルートによりますが、ルート終盤では憎い演出もあるので非常に満足です。具体的なものは避けますが、きっと他ユーザーの心も掴むのではと思います。

総括

　キャラ・ビジュアルに抜きん出たシナリオゲでした。攻略前と後とでヒロインへの印象が更に良くなるシナリオ・テキストは具えているので、キャラゲ・シナリオゲ両方楽した作品でした。

　メーカー側が何をコンセプトに伝えたいのかが分かり易く、しっかりと感じ取れたシナリオ・テキストでした。王道的な展開と構成は今では珍しくと思います。それが逆に良く感じた、これぞ学園ADVという作品の一つです。

王道的学園ラブコメADV
シナリオは読み応えが有り、ビジュアルの量・質とも良い
シナリオ・キャラ性、両方楽しめる

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