【レビュー】ポンコツギャルな『一途な（処女→）彼女と恋したい ver.広橋るな』

**ご紹介**

2022年5月27日リリース予定された”ういんどみるコスモス”から『一途な（処女→）彼女と恋したい Ver.広橋るな』は、ロープライスのヒロインとのイチャラブを楽しむ作品です。

シリーズ第二弾の本作は、ヒロインは大人しめな’渡部響花’に代わり、クラスの中心的存在の明るい性格の’広橋るな’に。恋人関係になる瞬間からを描いた物語になります。

クラスメイトと恋バナをしていた主人公が本命である女の子’広橋るな’の名前を挙げたところ偶然耳にされ、付き合うところから始まる学園ラブコメディです。主人公がなぜヒロインのことが好きになったのか、また逆にヒロインが告白の了承を得たのか、キッカケとなる深いエピソードはなく、ぎこちない恋人関係からエッチするまでが本編。アフターストーリー数種が本作の内容になります。

エピソードは良くも悪くも物語性がない分、リアルな恋愛模様を描いている印象を受けたシナリオでした。つかず離れず一悶着ある物語ではなく、仲睦ましく他愛のない恋人関係な会話が主です。しかし’るな’は何やら隠し事がありそうな点がチョットしたアクセントになります。

テキストはコメディ色が強いです。お世辞にも賢いキャラではなく、お調子者感があり、ギャグ・ボケに仰々しい効果音。騒がしく落ち着きがないヒロイン感を演出し、「明るく楽しい」を表現していました。

特徴としてはヒロインの会話・リアクションを楽しめるトークモードを搭載。言うなるところの選択肢ですが会話の変化があり、キャラゲーとしての彼女のヒロイン性を演出しています。

ミニゲームにはエクスタシータッチシステム（ETS）なるものもあり。ヒロインをタッチしてその点数によりHシーンのテキストが変化する機能も5カットあります。

本編以外にヒロインとの後日談、アスターストーリーも収録。1岐点に対し9種に分岐。トークモードによる選択肢の正解数によって異なるアフターエンドを迎えることが可能です。

要はランダム出題全17問のクイズの正解数によって、デートに行ったり、バイト先を覗きに行ったりとシナリオが分岐する内容。9種もありシナリオ回収は煩雑だったところは改良の余地がありそうです。

ヒロインの’広橋るな’はクラスのムードメーカで性格の明るいお調子者なヒロインでした。自称ギャル・スクールカースト上位と自分で言ってしまうあたり、ちょっと痛いところはあります。

彼女との会話は良い意味で実のない内容。ささやかな話題が逆に恋人関係を演出し、コンセプトに沿ったヒロインとの掛け合いになります。また、仲の良い友人には主人公が取られてしまうのではないかと冗談混じりながらも嫉妬、バカップル感でヒロインの一途さを表現していました。

基本ビジュアル枚数は18枚+SD4枚の計22枚。うちHCGは12枚の内容と価格的には平均です。Hイベントは計5シーン。1シーン2or3枚のHCGのサービスイベントになります。

特徴としてはミニゲームの結果によるHテキストの分岐。得点が低ければ少し余裕な反応を見せ、高得点だと激しく乱れたようなリアクション。1シーン2種の違ったテキストが一部楽しめる仕様になっています。

管理人計測テキスト量は3時間弱と少々物足りなさを感じた内容になりました。お調子者の明るいヒロインとの恋愛作品。恋だの愛だの小難しい議論をすることなくイチャラブに特化し頭をからっぽにただヒロインを愛でることのできた作品でした。