基本情報・ご紹介
製品タグ | CV無 |
タイトル | ランス01-光を求めて- |
ブランド | アリスソフト |
発売日 | 2013/9/27 |
ジャンル | ADV+RPG |
原画 | 魚介 |
企画 シナリオ |
TADA ダイスころがし / いってんろく |
作品傾向 | ファンタジー / 冒険 |
**ご紹介**
管理人が愛して止まない”アリスソフト“の”ランスシリーズ“。その物語はじめとなる『ランス01-光を求めて-』は、2013年9月に発売されたミドルプライスのリメイク作品です(定価4800円)。当時のキャッチコピーは「父親が遊んだかもしれないエロゲー」のように、2013年の24年前の作品がランスの初代となります。勿論のことながら全18作プレイ済み。非常に感慨深いシリーズで、タイトルに「0」のつく作品は「ゼロシリーズ」と呼ばれ、リメイク版となります。
「世界中の美女は俺様のもの」が信条の鬼畜戦士、主人公’ランス’と奴隷の魔法使い’シィル’が繰り広げる冒険ファンタジーが本作の内容です。全シリーズ通してゲーム性のある作品で、主人公・世界観が単一でナンバリング「10」まで発売されているようなストーリー性もあるゲームはこの『ランスシリーズ』だけではないでしょうか。
その魅力は何と言っても壮大な世界観です。登場人物はシリーズ通すとその総数は数え切れません(ランス10だけで200体以上)。独創性のある世界設定。歴史を感じる年表、世界がどのように創造されたかなど、能力やレベルアップのことについて、モンスターや天使/悪魔の概要等々、そんな設定だけで語り明かすのも楽しい、管理人の生涯変わることのない一番大好きなエロゲシリーズ作です。
ヒロイン/サンプルCG
※サンプルCGはFANZAに飛びます
上からサンプル、ヒロイン名/キャスト、キャラ属性、イベント内容
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採点・グラフ
採点ジャンル ゲーミング型
ジャンル係数 20:20:20:20:20
採点項目 | 点数 | 補正後 |
テキスト シナリオ |
15/20 | 15/20 |
キャラ | 20/20 | 20/20 |
ビジュアル | 20/20 | 20/20 |
エロ | 12/20 | 12/20 |
演出 システム等 |
14/20 | 14/20 |
総評
**総評点** 82点
シナリオ・テキスト・世界観
主人公’ランス’と奴隷の’シィル’が繰り広げる冒険ファンタジー。『ランス01』は一般的なRPG仕様です。とある貴族の娘を探してくれとの依頼をランスが引き受けるも、芋ずる式に様々な問題が出てきます。可愛い女の子が大好きなランスは、敢えて面倒なことに首を突っ込んだりなど寄り道少々。さらに、問題を大きくしたりするトラブルメーカーでもあります。
見る、話す、襲うなどのADVパートから物語を進め、ゲーム性のテンポを悪くしない至って端的な印象を受けたテキストです。シナリオ自体は、よくある冒険RPG的なものにハチャメチャ主人公’ランス’とエロが加わるといった感じです。この『ランス01』の時点では物語の壮大さを感じられません。
ランスの世界観の文明レベルは、現代と比べると前時代的。人類以外にも魔物が生息し、人さらいがあったり賊がいたりと治安も良くはありません。魔法も存在する世界で雰囲気的には一般的ファンタジーではありますが、ほか設定に関しては独創的です。
ランス初代に出てくる設定に関してで言えば、やはり自身のレベルの可視化・数値化が世界観設定として取り込まれているところです。今でいえば、ゲーム世界へ転生もの等珍しくはありませんが、1989年発売された設定としてはパイオニアです。
ランスシリーズでのレビューでは、そのシリーズに登場する世界観設定をご紹介致したいと思っております。説明する設定が物語のネタバレになるようなことは避けつつ、ウィンドウ拡張で表示いたします。気になる方はご覧ください。
キャラ
唯我独尊が鎧着て歩いているような人物が、シリーズを通しての主人公となります。気に入らない奴がいれば平気で殺したり、女の子は強引に奪うわと手段を選ばず、非常に自分勝手で短絡的な思考の持ち主です。人によっては選ぶ主人公ですが、なぜか憎めない性格です。そこはかとなく人らしさも垣間見れるのがこれまた憎い印象。欠点が多いからこそ魅力を感じ、ここぞの場面では決定力のあるそんな主人公です。
’ランス’の奴隷である’シィル’は非常に’ランス’に従順、こんな性格でも主人を慕う性格の良いモコモコヘアーなヒロインです。シリーズ通して出てくるキャラクターで、他にもそのようなキャラは『ランス01』から多く登場します。
メインヒロインというようなキャラゲー的位置づけのキャラクターは本作にはおらず、満遍なく’ランス’が女の子を抱く感じです。イベントCGに登場する女の子は23人。戦闘用立ち絵などを含めた全登場キャラクター(モンスター等含める)は100は超える総数となっています。
ビジュアル/エロ
ビジュアル新たに5D~10担当の”織音”氏ではなく、『ドーナドーナ』でメインを務めた”魚介“氏の原画となっております。オリジナルの雰囲気は残しつつの”魚介”氏のアレンジ感も味わえ、各キャラクターはシリーズ終盤と比べると若さのあるデザインでした。
ビジュアル総枚数は差分を除くと51枚。イベントCGが38枚。女の子モンスター捕獲用に12枚(色違い差分3枚)、他4枚あります。RPG要素がある作品から、立ち絵の無いキャラクターはおりません。数え切れませんが100体はいるかと思います。
HCGは28枚程度+捕獲時の女の子モンスター12枚。女の子モンスターの捕獲イベントは数行のテキストで絵的に楽しむコレクションなものです。回想シーンはイベントCG毎に見れる仕様で、実用性以外のイベントも回想可です。
Hイベントは内容はランスの少々強引的なもの(基本和姦、凌辱感はあまりなし)が大半で、他には悪党による凌辱・拷問などのシーンがあります。CVはないものの、エロ効果音はあり。イベント自体が多いので、キャラゲーなどのものと比べるとテキスト量は少々短いです。
システム・演出
主人公となって動き回るコマンドは初代でもあり、その雰囲気は残っています。戦闘シーンは一新です。主要なパートは場所や動作を選択し、物語を進めるコマンドパート(サンプル5,8枚目)。森や洞窟を探索するダンジョンパート(サンプル9枚目)。最後に戦闘パート(サンプル10枚目)と主に3つに分かれております。
アイテム所持数(武具と一般アイテムなど一緒くたの総数)がかなりシビアなゲームシステム(サンプル7枚目)です。レベル上昇に伴い、所持可能数も上がりますが、序盤の手持ちは5つまで。倉庫には14までです。例えば、あるイベント用アイテムが手持ち内になければイベント発生しないなど、一度拠点に戻り倉庫からアイテムを交換する必要があります。
戦闘システムでは武器や防具などの「チップ」を使って戦闘です。チップは使用すると数ターンは使用できないもの、使い捨てや恒久的な武具などがあるので、相手のチップを見て考えベットしないと痛い目を見ます。ごり押しでも勝てる場合があるので、システム的には簡易的な部類。“アリスソフト”内では初めてのシステムで、初回攻略する分には楽しめましたが、再プレイする分には飽きました。敵の行動パターンは周期的でした。
総括
当時ミドルプライスの定価4800円を考えると、ビジュアル枚数も然ることながら、ゲーム性を楽しめる内容はボリューム的に破格です(CVなし)。シリーズ一発目ということもあり、物語の壮大さは感じにくいですが、今後の展開に必要なキャラクターは多々登場し、また、主人公’ランス’がどういった人物なのかは分かりやすい作品でした。今回テキスト書かれたのは’ダイスころがし‘氏ですが特にキャラブレ感はなく、ビジュアル担当の”魚介“氏もクオリティーは高く感じました。
2013年作品の商業用エロゲにおいてCVがないのは珍しい作品です。『ランス03』では初の声ありとなりますが、非常にキャラの立つシリーズ作品なので、ボイスカットプレイが脳内で補完、「こんな声かなぁ」想像が楽しいので個人的にオススメです。
最後に余談ではありますが、初代パッケージにデザインされた緑髪の女の子は『ランス1/01』には登場しないキャラクターです(『ランス2/02』に登場のトマト・ピューレ)。また、公式からリメイクの方を正史とするとのコメントが発表されています。
ボリュームのある作品
定価4,800円
ゲーム性あり
ビジュアルは”魚介”氏の総ビジュアル枚数は54枚
Hイベントは27シーン